扁桃腺にもちゃんと役目がある
昔は、扁桃腺は役に立たないものだと考えられていたため、扁桃腺がよく腫れる子供は手術をして切ったものです。
喉の奥がまるで見えないほど腫れている扁桃腺を見たことがありますが、よく食べ物が入っていくなと思うほどでした。
しかし、今はやたらに切らないほうがいいとされています。
それは、扁桃腺が大切な役目を果たしていることがわかったからです。
扁桃腺は、舌の奥の、喉の両側にでんと構えて、口から入ってきた細菌が体の中に侵入しないように番をしています。
そこには何百万もの白血球の兵隊がいて、侵入してきた細菌をガツガツと食べてしまうのです。
しかし、細菌が強すぎるときは、それをやっつけるためにどんどん血液が送られてきて、このために扁桃腺が膨らみます。
扁桃腺が腫れると高熱が出ますが、それだけ戦いが激しいと言えるでしょう。
たびたび扁桃腺が腫れて高熱を出すのは、小さい子供に多いようです。
これは、免疫力がついていないためで、熱を出すたびに丈夫になっていく成長段階と考えられています。
なお、扁桃腺は何かを分泌する器官ではないので正確には「腺」ではなく、したがって現在では、医学的にも一般的にも単に「扁桃」と呼ばれています。